昨日も触れたタロットの人物カード。
もう少し触れてみます。
タロットの人物カードについてもう少し。
タロットの人物カードはワンド、ペンタクル、カップ、ソードの4種類によって
ペイジ、ナイト、クイーン、キングのキャラクター傾向が異なります。
ワンドは情熱的、カップは感情豊か、ペンタクルは真面目、ソードは知的
というイメージがまず基本として押さえるべき点です。
そこにペイジは子供、ナイトは若い男性、クイーンは女性、キングは年上の男性という
基本設定とのかけ合わせでそのキャラクターを読んでいきます。
細かい情報はもちろん多々ありますが
細かく細分化してキーワードを覚えるより
まずは基本イメージを押さえた上で
柔軟に読んでいく方が解釈が楽になります。
ある程度は応用力を駆使して
さらに直観的に湧き上がるものを大切にしながら読んでいきます。
なのでその時々、リーディングするタロットリーダーの力量によって
おなじスプレッド、同じカード配置でも読み方や得る情報がそれぞれ異なってきます。
同じカードなら解釈を同じにしなければ読めていないじゃないか、と思われるかもしれませんが
タロットリーダーを探り当てるところからが
タロットリーディングの始まりと考えることができるでしょう。
カードを引くようにまず、タロットリーダーを引き当てているというわけですね。
それも案外と意味のある行為で
そこから出会うべき情報を選んでいるということに他なりません。
そこは実に奥が深い一期一会の妙のようなものがありますね。
スプレッドに展開してみて
人物カードがまったくでない時も多々あります。
そういう場合はそのクライアントの個人的な力量とか
クライアントの意識がその人個人の部分にのみ向いているか
本当に周囲の人達との関係性が薄い等々、
クライアントの方によってさまざまな解釈が可能になりますが
そのあたりはその方に直接確認して前提状況は押さえておいた方が
適切なリーディングを提供できます。
よく占いなのだから当ててみろ、的な物言いをする方がいますが
そういう人は基本的に占いをどこか馬鹿にしていて
ひやかし半分でそのような物言いを楽しんでいるだけなので
そういったパターンではタロットも適切に反応してくれることはありませんので
お帰りいただくのが賢明かもしれません。
大概、何かしら適切なアドバイスや言葉がほしくて足を運んで来られるはずなので
前提となる情報については事前にある程度ヒアリングしておくことが望ましいですし
尋ねればそこはきちんと答えてくれる方がほとんどです。
そのようにタロットリーダーとクライアントがお互い誠実に向き合い
その場を作り上げることでより深く響く言葉が
カードを通じて自然に紡ぎ出される、それが理想的なタロットリーディングであると考えています。
ですので誠実に、タロットに失礼のないようにその場を取り仕切っていけば
クライアントの方は必ずその場に満足してくれるはずです。
気負わずに誠実に、をモットーとしていくとより良いリーディングが生まれるでしょう。
人物カードも
そのような良い場には必ず適切に登場してくれます。
不思議なもので、最適なタイミングで最適な場所に現れます。
そのような感触に辿り着くためには
まずタロットに対する敬意を失わないことが大切です。
次第に人物カードが最適なタイミングで現れる、という感覚について
わかってもらえる瞬間が訪れることでしょう。
ぜひ誠実にタロットに向き合って
より良いタロットリーダーを目指されて下さいね。

わかりやすい絵柄ですっきりリーディングできるのが
このピクトリアル・キータロットです。
基本的なウェイト版に準拠しているのでおすすめです。
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