タロットアートで世界を探求する セレスティアルスペース

この世でいちばん価値のあるもの

さて、奇妙な騒音関連ですっかり書き忘れていましたが、
スカーレットの良いところについて書いてみます。

奇妙な騒音関連についてはまたあらためて触れます。


スカーレットはとにかく強靭な精神をもっている女性で
しかも美人で臨機応変かつ柔軟に現実に対処できる賢さもあります。

何よりも素敵だと思うのは、
とにかく生まれ育ったタラを心底愛しており、
全身全霊をもってその土地を守るという気迫に満ちている点です。

なので辛いことがあった時、
悲しいことがあった時、

スカーレットは生まれ故郷のタラに帰ってまたその強靭でタフなスピリットに磨きをかけます。

生まれ故郷が最強のパワースポットなんでしょうね。



そんなスカーレットですが、
戦争でタラの広大な農園が焼け野原になってる状況を見て
更に最愛の母が亡くなり、豪胆な父がすっかり老いぼれている様を見て
絶望の淵に追いやられてしまいます。



でもそこはさすがスカーレット。
見事なまでの生命力を感じさせるこの場面。

この場面がこの物語のひとつの核心と言っても過言ではありません。

「神さま・・・・!

 見ていてください
 あたしは北軍なんかに屈服しやしない

 だれにもなんにも
 決して負けやしない

 どこまでも生き抜いてみせる

 そうして
 戦争が終わったら
 2度とひもじい思いなんかしない
 そうだ
 うちの者にだって絶対そんな思いはさせない

 たとえそのために嘘をつき
 盗みをしても

 たとえそのために
 人を殺さなければならないとしても

 神さま
 あなたが証人です
 あなたを証人にして
 あたしは誓う

 二度と飢えたりしない!」







ううむ、凄い。
凄すぎる。

全てのプレッシャーが彼女ひとりの肩にのしかかっていて
ろくに食べ物もない飢えた状況で

この誓いを立てることができるでしょうか?

この強さがスカーレットの魅力だと心底感動さえしてしまいます。



そしてこの強さ、生まれ故郷タラに対する強い思い。

これはまだ父が元気だった頃、少女だったスカーレットにこんなことを語っていました。




”この世でいちばん価値のあるものは恋や愛ではない

 土地だ


 そのために働き
 
 そのために戦い

 そのために

 死に値する

 ただひとつのもの

 それが土地だ


 土地こそは

 永遠のものだ”




美しい夕陽を背景にしながらこんな風にタラに対する思いを語られると

やはり彼女の心にも響くものがあったに違いありません。





で、ふと思ったんですけど

地方から上京してマンション購入してそのローンのために働いて

地方は外国人が土地を購入して住むようになり、

地方から集められた日本人はローンで金利を献上し続け、

そして土地も残らず、奪われていく。。。と。


なるほど。


ていうか風と共に去りぬを取り上げたのは

この点に言及したかったからなんだよね。


馬渕睦夫先生の本の中に

土着性に言及する記述があったけれど

その土着性を育てるだけの

上述のスカーレットパパのような熱のこもった言葉の響きに

出会うことが今はほとんど無いんですよね。


親から子へ

こんな風に語り継がれ魂に響き渡り刷り込まれるような言葉。


ポリティカルコレクトネスに響くやたら小奇麗で機械的な言葉、

あるいはそれに次ぐ表面的でその場を埋めるだけの空虚な言葉、

そういうしょうもないガラクタばかり押し付けられてその処理でアップアップ忙しくして

日々過ごしているけれど


本当に必要で

本当に命を繋ぐ真摯な言葉に出会うことは

ほとんど無いと言っても過言ではないですね。


スカーレットの爪の垢を煎じて飲むべきかもしれません。


そしてこれから食べたくても食べられない時代がくる、などとも言われていますが

そんなことになってしまった時

スカーレットのように新たな炎を燃やしながら

生き抜くという神との誓いを立てることが果たしてできるのだろうか。


。。。スカーレットの爪の垢10kgくらい煎じて飲むべきかもしれません。
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