Ⅱ 女教皇

俺の値打ちを下げるような屈辱的な苦悩
たとえば飢えなんかだったら、
俺に恩を施す人もまだ認めてくれるだろうが、
それより少しでも高級な苦悩、
たとえば思想のための苦悩なぞになると、
もうだめさ。
そんなものはごくまれな場合を除いて認めちゃくれないんだ。
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』


俺の値打ちを下げるような屈辱的な苦悩
たとえば飢えなんかだったら、
俺に恩を施す人もまだ認めてくれるだろうが、
それより少しでも高級な苦悩、
たとえば思想のための苦悩なぞになると、
もうだめさ。
そんなものはごくまれな場合を除いて認めちゃくれないんだ。
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』